山田洋次
東京大学法学部卒。54年、松竹に助監督として入社する。初監督作品は「二階の他人」(61)で、77年の「幸福の黄色いハンカチ」は第1回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ6部門を受賞。69年からは「男はつらいよ」シリーズの監督、88年からは「釣りバカ日誌」シリーズの脚本を手がける。近年は米アカデミー外国語映画賞にノミネートされた「たそがれ清兵衛」(02)をはじめとした、藤沢周平原作の時代劇「隠し剣 鬼の爪」(04)、「武士の一分」(06)や、吉永小百合を主演にむかえた「母べえ」(07)、「おとうと」(10)など多くの作品を世に送り出している。日本を代表する監督の一人。96年に紫綬褒章を受賞、04年に文化功労者に選ばれている。